【徹底解説】クボタトラクターの型式・年式、中古価格、買取りまで全一覧

【徹底解説】クボタトラクターの型式・年式、中古価格、買取りまで全一覧

2023.12.02
目次
  1. はじめに
  2. クボタトラクターの一覧表(型式、価格、中古・買取り価格)
  3. 小型トラクター ブルトラ、Bシリーズ、GBシリーズ、JBシリーズ
  4. 中型トラクター Lシリーズ、L1シリーズ、GLシリーズ、KLシリーズ
  5. 大型クラス GMシリーズ、MZシリーズ、SMZシリーズ、MRシリーズ
  6. まとめ
 

1.はじめに

クボタトラクターの歴史

クボタは、昭和35年に日本で初めてと乗用トラクター「T15型」を発売。これを機にクボタは、日本の農機具界におけるパイオニアとして、次々にトラクターの開発・販売を着手。さらに大きく流れが変わったのは、昭和42年に米国フォード社から小型トラクターのOEM供給の提案があったことで、自社による米国への進出を決断。小型ディーゼルトラクタは大型並みの性能と作業性が評価されて米国市場に定着し、昭和47年には2,000台以上の販売を達成。1984年、クボタのトラクター生産台数は100万台の大台を突破。2000年になるとさらにグローバル化を展開。また、ICT支援システム「クボタスマートアグリシステム(略称:KSAS)」を開発。自動運転トラクターなど、最新の技術会開発を進めている。

 

2.クボタトラクターの一覧表(型式、価格、中古・買取り価格

今までに販売されているクボタトラクターの年式・型式と販売価格の一覧表を作成しました。さらに、独自の見解ではありますが、私の経験とネットデータから、クボタ中古トラクターの販売価格と、買取り価格の相場を型式一覧表にまとめました。

 

3. ブルトラ、Bシリーズ、GBシリーズ、JBシリーズ

1970年代に小型四駆、「ブルトラ」B6000を発売、その後3気筒ディーゼルエンジンを搭載したB7001を展開。クボタトラクターの名前を一気に世に知らしめました。その後もブルトラシリーズは進化し、B1500、B1502、B1-15へとモデルチェンジしていきます。昭和のトラクターですが、ヨーロッパやアジアで需要が高く、農機具買取り業者などでは、30年以上経過した今でも、高値で買取りされています。トラクター型式と価格一覧
発売年 型式 馬力 中古価格相場 買取価格相場
1975(昭和50年) B6000 11馬力 6万 3万
1976(昭和51年) B6001 12馬力 8万 4万
1976(昭和51年) B7001 14馬力 11万 6万
1979(昭和54年) B1200 12馬力 15万 8万
1979(昭和54年) B1400 14馬力 16万 9万
1981(昭和56年) B1702 17馬力 18万 12万
1981(昭和56年) B1902 19馬力 20万 16万

GBシリーズ

GBシリーズは、クボタトラクターの中で人気が高く、初心者や女性の方、狭い圃場でも安心して使用できます、グランビアの愛称で13馬力から20馬力まで販売され、小型シリーズとして位置付けている。GB15、GB155、GB160へとマイナーチェンジしています。発売から25年近く経ちますが、そのお手頃さから中古トラクター市場では人気が高いです。トラクター型式と価格一覧
発売年 型式 馬力 中古価格相場 買取価格相場
1996(平成8年) GB18 18馬力 50~60万 25万
1996(平成8年) GB20 20馬力 50~60万 25万
1997(平成9年) GB13 13馬力 40~50万 20万
1997(平成9年) GB15 15馬力 40~50万 20万
2000(平成12年) GB160 16馬力 50~60万 35万
2000(平成12年) GB180 18馬力 60~70万 35万
2003(平成15年) GB135 13馬力 50~60万 35万
2003(平成15年) GB155 15馬力 50~60万 35万

JBシリーズ

JBシリーズはGBのフルモデルチェンジで、クボタ小型トラクターの主力商品です。当初はJB16などの二けた型式から始まり、現在はJB17Xなど「X」が付いたエクストラとなっております。JBのエクストラは非常に人気が高く、ヤフオク等のインターネットでも品薄状態が続いています。ちなみに我が家も家庭菜園用に買取りで入荷したJB15Xを使用しています!80歳近い母親でも簡単に使ってます。トラクター型式と価格一覧
発売年 型式 馬力 中古価格相場 買取価格相場
2006(平成18年) JB13 13馬力 50~60万 35万
2006(平成18年) JB16 16馬力 60万 40万
2006(平成18年) JB18 18馬力 60~70万 40万
2009(平成21年) JB11X 11馬力 60万 50万
2009(平成21年) JB15X 15馬力 80万 65~70万
2009(平成21年) JB17X 17馬力 80~100万 60~80万
クボタ中古トラクターJB13

4. 中型トラクター Lシリーズ、L1シリーズ、GLシリーズ、KLシリーズ

クボタの名機でサンシャインの愛称で知られているトラクターです。1978年から1980年代半ばまで発売されていた「昭和のトラクター」です。まさしくクボタの代表作で40年近く経った今でも、世界中で評価されています。国内で中古トラクターとしての販売はほとんど見られませんが、農機具買取り業者等では貿易用のトラクターとして高価買取りをされています。01シリーズからはじまり、02シリーズ、L1シリーズへと進化。L1801、L1802、L1-18、L1-205、L1-215とモデルチェンジしていきます。トラクター型式と価格一覧
発売年 型式 馬力 中古価格相場 買取価格相場
1976(昭和51年) L1801 18馬力 20万 12~15万
1978(昭和53年) L1802 18馬力 20万 12~17万
1978(昭和53年) L2202 22馬力 20万 15~18万
1983(昭和58年) L1-20 20馬力 22万 15~19万
1984(昭和59年) L1-28 28馬力 28万 20~22万
1984(昭和59年) L1-33 33馬力 30万 25~28万
1986(昭和61年) L1-245 24馬力 28万 20~22万
1988(昭和63年) L1-235 23馬力 28万 20~22万
1988(昭和63年) L1-255 25馬力 32万 20~23万

GLシリーズ

L1シリーズの後継機として、平成2年から発売開始。クボタグランデルの愛称で親しまれている。この型式からAD倍速ターンやクイックヒッチ等の装備も充実してきました、キャビン付きトラクターもこの型式から一気に普及してきた印象です。GL23、3桁のGL240、プラスワンのGL241と進化し平成10年頃まで発売されていました。比較的手ごろな価格で入手できるので、中古トラクター市場では安定した需要があり、買取りも底堅いです。トラクター型式と価格一覧
発売年 型式 馬力 中古価格相場 買取価格相場
1990(平成2年) GL-23 23馬力 28万 20~22万
1990(平成2年) GL-32 32馬力 38万 25~28万
1991(平成3年) GL-53 53馬力 60万 40~45万
1993(平成5年) GL280 28馬力 45万 25~29万
1993(平成5年) GL338 33馬力 50万 25~30万
1994(平成6年) GL368 36馬力 50万 25~31万
1995(平成7年) GL300 30馬力 65万 25~32万
1995(平成7年) GL600 60馬力 80万 50~55万
1996(平成8年) GL201 21馬力 50万 25~34万
1996(平成8年) GL281 29馬力 70万 30~40万
クボタトラクター GL32

KLシリーズ

2000年以降、GLの後継機としてKLシリーズが発売されました。自動でロータリーが上昇するオートアップ、ワンタッチ耕うん等の新機能が追加されています。私の父親もKLが発売されたと同時にKL30キャビン付きを、JAから購入していましたね。KLは中古農機販売市場で現在1番多く取引されています。買取り価格は少し下がっていきている印象はありますが、まだまだ根強い人気があります。 ・キングウェルフィフティ ・ベルティオンシリーズ ・グランドキングウェル ・グランドキングウェル ベルティオン ・ゼロキングウェル ・キングウェルフィフティトラクター型式と価格一覧
発売年 型式 馬力 中古価格相場 買取価格相場
1999(平成11年) KL23 23馬力 70万 50~55万
2000(平成12年) KL31H 31馬力 100万 70~90万
2003(平成15年) KL250 25馬力 80万 70~90万
2004(平成16年) KL410H 41馬力 180万 120~130万
2005(平成17年) KL330D 33馬力 180万 150万
2007(平成19年) KL315 31馬力 200万 140~160万
2007(平成19年) KL555H 55馬力 250万 200万
2009(平成21年) KL3450 34馬力 230万 200万
2009(平成21年) KL5150H 51馬力 300万 230万~260万
2010(平成22年) KL31R 31馬力 250万 170~180万
2011(平成23年) KL58ZH 58馬力 380万 250~280万
2013(平成25年) KL31Z 31馬力 280万 220~250万
クボタトラクター KL27R

5. 大型クラス GMシリーズ、MZシリーズ、SMZシリーズ、MRシリーズ

クボタの大型トラクターで言えば、やはりGMシリーズですね。1998年に大規模農家向けに開発され圧倒的な人気を誇りました。また、GMシリーズからパワクロも普及し始めしたね。大きな馬力のトラクターは中古トラクターで品薄が続いており、60馬力クラスのGMは20年以上経った今でも150万程度で買取りされています。トラクター型式と価格一覧
発売年 型式 馬力 中古価格相場 買取価格相場
1998(平成10年) GM64 64馬力 120万 100~110万
1998(平成10年) GM73 73馬力 130万 100~110万
2001(平成13年) GM90 90馬力 160万 120~130万
2002(平成14年) GM60 60馬力 120万 100万
2002(平成14年) GM75 75馬力 130万 不明
2004(平成16年) GM105D 105馬力 180万 120~130万
2005(平成17年) GM82D 82馬力 170万 120~130万
2005(平成17年) GM90D 90馬力 180万 120~130万
2006(平成18年) GM64D 64馬力 140万 100~110万
クボタ中古トラクターGM75

MZ、SMZシリーズ

集落営農や地域農業の担い手を中心に、「GMシリーズ」をフルモデルチェンジし、「シナジーMZシリーズ」、「スーパーシナジーSMZシリーズ」を発売した。大型トラクターではヤンマーやイセキを寄せ付けないシェアを確保。私個人的にも、SMZはすごくお気に入りの1台です!中古価格相場、買取り価格相場においても、高値圏を維持し、品薄状態が続いています。トラクター型式と価格一覧
発売年 型式 馬力 中古価格相場 買取価格相場
2006(平成18年) MZ60 60馬力 180万 170~180万
2006(平成18年) MZ75 75馬力 220万 180~190万
2007(平成19年) SMZ85 85馬力 300万 250~280万
2007(平成19年) SMZ95 95馬力 300万 220~250万
2009(平成21年) MZ655 65馬力 320万 250~280万
2009(平成21年) MZ755 75馬力 350万 250~280万
2010(平成22年) SMZ955 95馬力 380万 320万
クボタトラクター MZ75

6. まとめ

新車・中古ともに圧倒的なクボタトラクター

クボタは国内第1位の農機具メーカーです。国内でのシェアは全体の約4割を占めており、国内外で絶大な人気を誇ります。また、新車はもちろん中古農機具市場においてもクボタトラクターは絶大な人気があり、海外ではクボタの中古トラクターが一番使われています。過去のトラクターの情報はなかなか出てこない事も多いので、本記事が皆様のお役に立てれば幸いです。