オーレック乗用草刈り機ラビットモアの画像

【完全ガイド】オーレック乗用草刈り機ラビットモアの型式・価格一覧

2024.09.05

オーレックが草刈り機を最初開発したころは、果樹園での草刈作業を想定していました。しかし、現在では草を刈る場所が公園、河川、近年増えてきた休耕田、空き地、造成地、工場敷地など増加しています。


これは雑草を放置することが景観を損なうことや害虫などの発生を招くためです。また、以前なら刈払い機で行われていた作業がきつい、きたない、きけん、効率が悪いと考えられることも多くなり乗用草刈り機が使用される機会も増えています。

さらに温暖化のため、草の生育する期間が長くなり、成長も速くなって1年で草を刈る回数は増加傾向です。

本記事では、乗用草刈り機の分野で高い評価を受けているオーレック製乗用草刈機「ラビットモア」について詳しく紹介します。

その歴史や主要なモデル、特徴に加え新車や中古車の価格情報、買取り価格、他社製品との比較など、幅広い視点から「オーレックラビットモア」を検証しています。

草刈機に関心のある方、乗用草刈機の購入を検討している方に向けて、「オーレックラビットモア」の魅力を伝えるとともに、選び方や購入時のポイントを解説します。(注:記事中のエンジン出力はグロス表示です)

おすすめの乗用草刈機は以下でご紹介!

→乗用草刈り機のおすすめは?主要メーカーや特徴

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[目次]
  1. オーレック乗用草刈り機:機種構成
  2. オーレック乗用草刈り機の販売機種:主要緒言・販売価格
  3. まとめ

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◯オーレック乗用草刈り機:機種構成

◾️RM8シリーズ

RM8シリーズ

引用元:写真はオーレックホームページより

乗用草刈り機が誕生したときからあるRM8シリーズの特徴は、低価格とマニュアルトランスミッションを搭載していることです。

<低価格>

シリーズ中で最安値のシリーズで入門機といった位置づけでRM832Gの上位機種RM832との価格差は5万5千円程度です。

エンジン馬力も比較的小さくHSTも採用されていないため最低限の草刈機の機能で構成されています。

<マニュアルトランスミッション搭載>

マニュアルトランスミッションを搭載していますので、変速操作はクラッチペダルを強く踏み停止してからレバーを動かして行います。

草の抵抗に合わせて速度調整することが多い草刈作業では、慣れるまでは操作に苦労するかもしれません。

他社にはないシリーズで独自と言えば独自ですが、操作性の悪さを考えるとあまりお勧めできません。

クラッチがベルトテンションなので操作の仕方が悪いとベルトの寿命は短くなりますので注意を要する機種です。

<乗用草刈り機の代表型式と中古・買取相場>

代表的な型式は、RM82、RM80J、RM81A、RM832Gとなります。

中古の販売価格の相場は市場に出回っているものが少ない上に、状態によってかなり開きがあります。

たまにオークションサイトに掲載されていますが、状態のよいもので10万円~30万円です。

トランスミッションの痛み具合は外見からは確認できないので選定が難しいかもしれません。

 型式 販売開始年 販売終了年 E/G出力(PS)
RM82 1992 1993 9
RM82A 1993 1994 9
RM85A 1994 1994 14
RM82B 1995 1997 9
RM85B 1995 2000 14
RM85B1 1995 1995 14
RM85B2 1996 1996 14
RM80J 1998 1998 14
RM80JD 1998 2005 14
RM81 2005 2006 13
RM81A 2006 2012 13
RM81B 2012 2013 13
RM831G 2018 2023 16
RM831GX 2018 2023 16
RM83G 2018 2018 16
RM832G 2023 販売中 16

 

販売時期グラフ

◾️RM88シリーズ

RM88シリーズ

引用元:写真はオーレックホームページより

RM88特徴は走行方式にHSTやデフロックが採用されていることです。

<HST搭載>

HSTを採用したことで草丈や茂り具合で負荷が変動してもスムーズな変速ができ効率的に作業ができます。また、頻繁に行う機械的な変速操作がなくなったためベルトやトランスミッションのトラブルが低減されました。

<デフロック搭載>

デフロックがあるとぬかるみなどで片輪が空転してスタックした場合でも脱出しやすくなります。デフロックは脱出用です。

作業中は抜いておかないとハンドルが重くなったり旋回半径が大きくなったりしますので脱出後は抜くようにしましょう

<代表的な機種と中古相場>

代表的な機種は、16馬力エンジンを搭載したRM881、RM883、RM832となります。販売価格は、市場に出回るものが少なくやはり10万円~30万円くらいです。

中古車選びには、最高速度や軽トラックにあぶみで簡単に積み下ろせるかなども確認しましょう。

 型式 生産開始 生産終了 E/G出力(PS)
RM86 2001 2003 14
RM86A 2004 2007 15
RM88 2009 2013 16
RM881 2014 2016 16
RM881A 2016 2018 16
RM883 2018 販売中 16

RM883X

RM832

2018

2023

販売中

販売中

16

16

 

RM88シリーズ販売時期

◾️RM9シリーズ

RM9シリーズ

引用元:写真はオーレックホームページより

RM9シリーズの主な特徴はプロユースに対応できるようエンジンの高出力化、刈幅のワイド化、副変速付きトランスミッションの搭載です。

この特徴が刈り取り能力と操作性を向上させます。

<エンジンの高出力化>

RM88シリーズに搭載されているエンジンが14PS~16PSなのに対して、RM9シリーズは18~24PSと高出力エンジンを搭載しています。

このため、刈り取り性能が向上しています。

<刈幅のワイド化>

RM88シリーズの刈幅が820~880なのに対してRM9シリーズは920~975と広くなり一回の動きで広く刈れるようになり作業が速く終わります。

<副変速機付きトランスミッションの採用(RM951、RM951を除く)>

トランスミッションに副変速機をつけたことで移動時の速度があがり、草刈り場まで速く移動できます。

作業時は低速にすることで微妙な速度調整が容易になり、操作性が向上しました。

<代表機種と中古相場、買取価格>

代表機種はこのシリーズ最上級モデルのRM984Xになります。

中古の販売価格相場は50万円程度ですが、製品の状態によって大きくかわります。

 機種 生産開始年 生産終了年 E/G出力(PS)
RM95 1999 2004 18
RM98 2005 2007 21
RM97A 2007 2007 18
RM98A 2007 2007 21
RM97B 2008 2011 18
RM980 2008 2011 21
RM98S 2008 2013 21
RM950 2011 2013 18
RM981 2012 2016 22
RM951 2014 2016 18
RM951A 2016 2018 18
RM981A 2016 2018 22
RM953 2018 販売中 18
RM953X 2018 販売中 18
RM983 2018 販売中 18
RM983X 2018 販売中 22
RM984 2020 販売中 24
RM984X 2020 販売中 24

 

RM984販売時期

◾️Fシリーズ

Fシリーズ

引用元:写真はオーレックホームページより

前述の機種はすべて後輪駆動だったのに対してFシリーズはフルタイムの4輪駆動となっています。

<フルタイム4輪駆動>

4輪駆動になったため荒地でも20度の坂が登れるようになり傾斜地での作業が可能になりました。

また雨上がりなどでぬかるんだ場所でもスタックしにくくなります。従来機は埃が舞い上がる乾燥した場所でしか作業できませんでしたが、雨あがりで埃が舞いにくい場所での作業が可能となりました。

4輪駆動の構成は前車軸、後車軸ともに油圧トランスミッションです。センターデフがなくスタックしにくくなっています。

さらに旋回時は前輪の外側が速く回る機構が組み込まれ旋回半径が大きくなるのを防止しています。

<代表機種と中古相場、買取価格>

代表機種はRM983FXとなりますが、このシリーズは販売台数が少なく中古相場が存在しないようです。

 型式 生産開始 生産終了 E/G出力(PS)
RM980F 2010 2018 24
RM982F 2018 2018 24
RM983F 2018 販売中 24
RM983FX 2018 販売中 24

 

Fシリーズ販売時期

◾️RMKシリーズ

RMKシリーズ

引用元:写真はオーレックホームページより

RMKシリーズは幹周草刈機と名前がついているように幹回りを同時に刈るために開発されました。

<2連刈刃>

刈刃が2連でコンパクトでありながら刈幅が広くなっています。

<引き込まれる2連目の刈刃>

2連目の刈刃は幹などの障害物にあたると内側に引き込まれて走行を妨げません。この機構はオーレック独自の機構です。

通常の草刈り機ではハンドル操作で幹を避けながら刈っていきますので幹を避けて刈ります。

これでは、幹間に草が残ってしまうため再度幹間だけを刈ることになります。

これに対してRMKシリーズでは幹間は2連目の刈刃で刈っていき幹に当たると刈刃が引っ込み、幹の際まで刈っていくので作業が楽に速く終わります。

また、壁際などでも、車両を際に寄せるのは大変ですがRMKシリーズは壁に2連目の刈刃カバーを当てながら、刈れますのでそれほど神経質にならなくても際が刈れます。

代表型式は最上位機種のRMK180Xです。現在、このシリーズは中古市場に出回っていないようです。

 型式 販売開始 販売終了 E/G出力(PS)
RMK150A 2016 2018 22
RMK150 2016 2016 22
RMK151 2018 販売中 22
RMK151X 2018 販売中 22
RMK180 2020 販売中 24
RMK180X 2020 販売中 24

 

RMKシリーズ販売時期

◾️RMTシリーズ

RMTシリーズ

引用元:写真はオーレックホームページより

ラビットモアの最新機種RMT110の特徴は2連の刈刃が互いに内向きに回転することです。

<2連刈刃で刈幅が広い>

車両サイズがコンパクトのまま、刈幅は1100です。また、刈刃カバーがタイヤより外側にあるため際刈りもしやすくなっています。

<内回りの刈刃で飛散が少ない>

2連の刈刃がお互い内向きに回転するため刈り取った草が後方へ排出されます。このため、仮に小石などがあったとしても左に弾き飛ばすことが少なく安全です。

<排出がスムーズでエンジンロスが少ない>

排出が後方なので刈り取った草を刈刃が巻き込みにくいのでエンジンロスが少なく効率的です。

スムーズな排出なため刈り取った草が固まりとなってでることが少なく刈跡がきれいです。

この型式は開発されたばかりなので市場にも少なく、中古価格も不明です。

 機種 販売開始 販売終了 E/G出力(PS)
RMT110 2022 販売中 18

 

◯オーレック乗用草刈り機の販売機種:主要緒言・販売価格

今まで主要緒言には触れずに説明しましたが、ここで改めて現在販売されているオーレックの乗用草刈り機の機種の主要緒言や販売価格をまとめてご紹介します。

 機種 RM
832G
RM
832
RM
984X
RMK
983FX
RMK
180X
RMT
110
車両重量
(kg)
240 240 330 309 348 310
全長
(mm)
1810 1810 1930 2000 1895 1895
前幅
(mm)
990 990 1080 1070 1880 1895
全高
(mm)
870 870 890 830 900 870
E/G出力
(PS)
16 16 24 24 24 18
刈幅
(mm)
820 820 975 975 1620
~
1770
1100
刈高さ
(mm)
10~70 10~70 10
~110
10~80 10~80 10~80
駆動方式 M/T
後輪
HST
後輪
HST
後輪
HST
4輪
HST
後輪
HST
後輪
前進速度
(km/h)
1.9、3.1
5.1、7.7
0~10 高速0~14
低速0~8
0~10 高速0~10
低速0~6.7
高速0~10
低速0~6.7
登板性能
(度)
15 15 15 20 15 15
価格
(千円)
770 825 1142.9 1333.2 1647.8 1206.7

 

販売機種の主要緒言と販売価格グラフ

主要機種のみまとめましたが、エンジン出力と付加機能の違いで価格は変動します。

他の機種や世代が違ってもこの傾向にあります。

→当サイトのオーレック商品一覧はこちら

◯まとめ

稲穂の画像

オーレックの草刈り機は今後も技術革新を経て、草刈分野の発展に大きく貢献していくでしょう。

選び方や今後の展望を理解し、自分のニーズに合った乗用草刈り機を選択することが、より効率的で持続可能な草刈作業に繋がります。

オーレックは乗用草刈り機の老舗企業でコアなファンが多く新機能、新機種の開発にも熱心です。

オーレックには4輪駆動車があまり充実していませんが4輪駆動車はキャニコムが充実しています。アテックスもサービス性と価格に特徴があります。

また、最近は乗用草刈機だけでなくラジコン車やロボット草刈機なども開発されてきていますので機種選定の際にはメーカーでパンフレットを取り寄せたり、JAや販売店でアドバイスをもらいながら選びましょう。

中古の乗用草刈機の買取をお願いしたくても、相場が分からなくて不安な方は多いでしょう。

そんな方には、一括査定がおすすめです。一括査定であれば、1回で複数の業者から見積りをとれます。

さまざまな業者を比較することで、相場が分かるでしょう。草刈機が複数台ある場合でも、一度に見積りがとれるので便利です。

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