目次 メロンとは? メロンの栽培方法 よくあるトラブルの原因と対策方法 まとめ メロンは美味しくて高級感のある魅力的なフルーツとして日本では人気ですが、栽培方法はどうでしょうか。「手間がかかる」や「トラブルが多い」というのはよく聞く話だとは思いますが、その内容や原因・対策については知らない人が多いのではないのでしょうか。 この記事では、メロンの正しい栽培方法について、順を追って工程ごとにポイントを解説しています。さらに、よくあるトラブルの原因と対策をまとめ、トラブルが続かないよう振り返ってもらえるような情報を掲載しています。 これからメロンを栽培したいと考えている人は、よく理解して美味しいメロン栽培ができる準備を整えましょう。 メロンとは? 栽培を始める前に、メロンがどのような植物か知っておきましょう。育てる植物がどのような特徴のものか理解しておくことで、育てる上での基準やモチベーションの維持に繋がるので、まずはメロンに関する基本的な知識について解説します。 実はウリの仲間? メロンはウリ科の果物で、マクワウリなどと同じ仲間です。ウリ科の他の植物よりも香りが高く、甘味が強いのが特徴です。日本では高級なデザートとして贈り物によく使われますが、海外では生ハムメロンとしてテーブルに並んだり、鴨肉や魚介類に爽やかな甘味を足すのに使われたり、幅広い楽しみ方がある食材としても人気があります。 メロンの栄養価 メロンといえば「高級」というイメージが先行しがちですが、実は栄養価も高く、健康や美容に良いフルーツとしても知られています。メロンがもつ主な栄養価とその効果は下記の通りです。 表1:メロンの栄養価とその効果 栄養素 効果 カリウム 高血圧の予防・筋肉系の怪我リスク軽減 カルシウム 骨密度の向上、虫歯リスク軽減 リン 骨密度を向上、代謝を改善 ナトリウム 体内の水分調整、血圧調整 マグネシウム 代謝を改善、心臓の働きをサポート 鉄分 貧血予防、免疫機能の強化 メロンにはこのように様々な体に良い効果のある栄養素が含まれており、味だけでなく健康への効果としても優秀なフルーツといえます。 メロンの品種 メロンは世界中で多くの品種が栽培されており、「フルーツの王様」とも呼ばれています。メロンの品種は、皮(ネット)と果肉の色で種類が分かれており、主に下記のような品種があります。なお。「ネット系」は皮の表面に白い網目があるもの、 表2:メロンの品種 品種 皮(ネット) 果肉の色 特徴 マスクメロン ネット系 青系 強い香り・濃厚な味わい アンデスメロン ネット系 青系 果肉がジューシー プリンスメロン ノーネット系 オレンジ〜黄緑 芳香がある・甘味が強い ホームランメロン...
2023.09.24
メロンの正しい栽培方法とは?摘心のやり方やトラブル対策を徹底解説!
目次 メロンとは? メロンの栽培方法 よくあるトラブルの原因と対策方法 まとめ メロンは美味しくて高級感のある魅力的なフルーツとして日本では人気ですが、栽培方法はどうでしょうか。「手間がかかる」や「トラブルが多い」というのはよく聞く話だとは思いますが、その内容や原因・対策については知らない人が多いのではないのでしょうか。 この記事では、メロンの正しい栽培方法について、順を追って工程ごとにポイントを解説しています。さらに、よくあるトラブルの原因と対策をまとめ、トラブルが続かないよう振り返ってもらえるような情報を掲載しています。 これからメロンを栽培したいと考えている人は、よく理解して美味しいメロン栽培ができる準備を整えましょう。 メロンとは? 栽培を始める前に、メロンがどのような植物か知っておきましょう。育てる植物がどのような特徴のものか理解しておくことで、育てる上での基準やモチベーションの維持に繋がるので、まずはメロンに関する基本的な知識について解説します。 実はウリの仲間? メロンはウリ科の果物で、マクワウリなどと同じ仲間です。ウリ科の他の植物よりも香りが高く、甘味が強いのが特徴です。日本では高級なデザートとして贈り物によく使われますが、海外では生ハムメロンとしてテーブルに並んだり、鴨肉や魚介類に爽やかな甘味を足すのに使われたり、幅広い楽しみ方がある食材としても人気があります。 メロンの栄養価 メロンといえば「高級」というイメージが先行しがちですが、実は栄養価も高く、健康や美容に良いフルーツとしても知られています。メロンがもつ主な栄養価とその効果は下記の通りです。 表1:メロンの栄養価とその効果 栄養素 効果 カリウム 高血圧の予防・筋肉系の怪我リスク軽減 カルシウム 骨密度の向上、虫歯リスク軽減 リン 骨密度を向上、代謝を改善 ナトリウム 体内の水分調整、血圧調整 マグネシウム 代謝を改善、心臓の働きをサポート 鉄分 貧血予防、免疫機能の強化 メロンにはこのように様々な体に良い効果のある栄養素が含まれており、味だけでなく健康への効果としても優秀なフルーツといえます。 メロンの品種 メロンは世界中で多くの品種が栽培されており、「フルーツの王様」とも呼ばれています。メロンの品種は、皮(ネット)と果肉の色で種類が分かれており、主に下記のような品種があります。なお。「ネット系」は皮の表面に白い網目があるもの、 表2:メロンの品種 品種 皮(ネット) 果肉の色 特徴 マスクメロン ネット系 青系 強い香り・濃厚な味わい アンデスメロン ネット系 青系 果肉がジューシー プリンスメロン ノーネット系 オレンジ〜黄緑 芳香がある・甘味が強い ホームランメロン...
2023.09.21
中古農機具を活用した玉ねぎ(タマネギ)の栽培・収穫方法を解説
目次 玉ねぎの基本情報 玉ねぎの栽培から収穫までの手順 農機具を活用した玉ねぎの栽培・収穫方法 まとめ 日本の食卓に馴染みのある代表的な野菜「玉ねぎ」。 カレー、味噌汁、ハンバーグ、サラダと汎用性の高い野菜として多くの食卓に並べられています。 そんな玉ねぎですが、 「玉ねぎを栽培してみたいけど、栽培方法がわからない」 「初心者でも簡単に栽培できるって聞いたことあるけど本当?」 玉ねぎを栽培しようとしたものの、このような悩みを抱えたことはありませんか? 本記事では、玉ねぎの栽培方法を手順に沿って詳しく解説します。 他にも、本格的に玉ねぎ栽培を始める方に向けて、中古農機具を活用した栽培・収穫方法も解説しているので、ぜひ参考にしてください。 玉ねぎの基本情報 玉ねぎは、生で食べると辛みの効いた独特の香りがありますが、加熱すると辛みがなくなり甘味が引き立つ野菜です。 また、鉄やミネラル、カルシウム、リンやビタミンB1、B2も含む栄養価の高い野菜です。 全国各地で栽培されていることもあり、日本の食卓に欠かせない野菜でもあります。 玉ねぎ(タマネギ)の植え付け時期 玉ねぎは、冬越しさせて栽培する野菜として知られています。 寒さに強く、冬を越して育つ玉ねぎは甘味が強く、玉サイズも大きいものに仕上がります。 しかし、北海道での玉ねぎの栽培時期は異なります。 北海道の場合、春に植え付け夏を越した秋に収穫するのが主流。 冷涼な気候を望む玉ねぎですが、北海道のような寒冷地の冬を乗り切るのは困難です。 秋まき栽培での玉ねぎは、貯蔵性はあまり良くありませんが、肥大しサイズが大きいことが特徴です。 一方で春まき栽培の玉ねぎは、秋まきほど肥大しませんが、貯蔵性が高いのが特徴。 栽培する地域の気候によって植え付け時期が異なり、仕上がりにも変化があるのが玉ねぎ栽培です。 玉ねぎ(タマネギ)の栽培環境 本州と北海道で、栽培環境は大きく異なります。 玉ねぎの発芽最適温度は20℃前後と言われており、適温での栽培であれば1週間ほどで発芽します。 玉ねぎが発芽して、移植(定植)するまでの間は、ビニールハウスやプランターで栽培。 本州の玉ねぎは、秋の9月頃に種をまいて11月頃に畑に移植(定植)します。 冬の間に玉ねぎの葉と根をある程度作り、春になると日の出時間が長くなるので、それに反応し肥大していきます。 北海道では、冬の寒さが厳しく玉ねぎの越冬が厳しいため、冬が過ぎた春頃(3月)に種を巻きます。 しかし、北海道の春は最高気温でも20℃を越えることはなかなかありません。 発芽に最適な温度20℃という環境を確保するために、「ビニールハウス」内での栽培が北海道では主流です。 太陽の日差しを浴びたビニールハウス内は、20℃ほどと発芽最適温度になります。 日によって最適温度を越える場合もあるので、こまめな換気が必要です。 玉ねぎの栽培から収穫までの手順 それでは、玉ねぎの栽培から収穫までの手順を解説していきます。 今回は、北海道での栽培方法を例にご紹介しますが、発芽や移植(定植)のタイミングは違いますが、作業内容にはそれほど違いはありません。 玉ねぎの栽培を検討している方は、ぜひ参考にしてください。 苗づくり 北海道で玉ねぎを栽培する時期は、まだ雪が残っている4月を目処に苗づくりを始めます。 農家さんは、3月下旬ごろから玉ねぎを栽培するビニールハウス内の土を起こし始めます。 北海道の畑は広く、地床育苗でなくセルトレイ育苗で苗を作ります。 地床育苗:畑に直接種をおとし苗を育てる方法 セルトレイ育苗:セルトレイに1粒ずつ種を落とし育てる方法 セルトレイ育苗は、等間隔に規格化されたトレイと専用の土を用いて栽培する方法であるため、安定した苗を作りやすい特徴があります。 また、地床育苗では畝立てをしなくてはいけませんが、セルトレイ育苗はその必要がありません。 こまめな水やり...
2023.09.15
世界農業遺産、先進国では日本が初!?何が何でも残すべき15地域の伝統農業
目次 開発途上国が対象で、日本の伝統農業は対象ではなかった? 日本の伝統農業の魅力1:トキと共生する美しい風景 能登の里山・里海:旅人を魅了する自然と伝統の共生 日本の伝統農業の魅力2:茶草場農法の魅力とその継承 日本の伝統農業の魅力3:持続的農業と生態系の調和 日本の伝統農業の魅力4:クヌギ林とため池が紡ぐ農のサイクル 日本の伝統農業の魅力5:古事記や万葉にも記された長良川の鮎とその伝統 日本の伝統農業の魅力6:みなべ・田辺の梅文化とその持続的システム 宮崎県の秘境、高千穂郷・椎葉山の独自の農林業システム 日本の伝統農業の魅力7:「大崎耕土」の伝統的水管理システム 日本の伝統農業の魅力8:発祥の地が伝える人とわさびの歴史 日本の伝統農業の魅力9:傾斜が作り出す日本の農業の技と伝統 日本の伝統農業の魅力10:峡東地域の独自の果樹栽培の伝統 日本の伝統農業の魅力11:森・里・湖が紡ぐ漁業と農業の共生 日本の伝統農業の魅力12:兵庫県兵庫美方地域の持続的な農業と伝統 日本の伝統農業の魅力13:埼玉県武蔵野地域の伝統的な農業技術とその継承 まとめ 日本の農業は、古くからの伝統と技術が融合した独自の方法で行われてきました。その中でも、日本の里山は、人と自然が共生する美しい風景として、多くの人々に愛されてきました。 伝統的な日本農法には、四季折々の変化を生かした独自の方法が数多く存在し、それぞれの季節に合わせた作物の選び方、土づくりの方法など、古くからの知恵が詰まっています。 田植えや収穫の際には、地域の人々が集まって作業をしたり、収穫したり、作物を使った祭りや行事も多く、人々の生活や文化を豊かにしてきました。 しかし近年、伝統的な農法が失われつつあるという声も聞かれます。 そんな中、古来伝わる日本の農業が国際的な評価を受ける出来事がありました。 それは世界農業遺産の認定でした。 開発途上国が対象で、日本の伝統農業は対象ではなかった? 元々、世界農業遺産は、開発途上国の伝統的な農業を守り、未来の世代に伝えるための国連食糧農業機関(FAO)のプロジェクトとして2002年に始まったもので、先進国である日本はその対象外にあり、プロジェクトの存在すら知らない人たちがほとんどでした。 日本の里山の価値を世界に! そんな中、世界中の伝統農業に深い知見を活用し、世界農業遺産の設立にも大きく貢献してきた国連大学の武内和彦副学長(当時)が中心となって、日本の里山を世界農業遺産に認定するという提案が行われ、農林水産省北陸農政局がこれを支持しました。 北陸地方を中心に候補地の選定が行われ、申請地として石川県の能登地域や新潟県の佐渡地域が候補として挙げられたのです。 地元住民たちに理解を求める しかし、地域住民たちは、自分たちの生活の一部であるこれらの風景や文化が、実際に世界的な価値があるのか疑問に思う人が多かったのですが、関係者が粘り強く地域との対話を重ねて、住民たちの理解を得ることができ、申請を進めていきました。 先進国として初めての認定 そして、2011年6月に中国・北京での世界農業遺産国際フォーラムで、日本は先進国として初めて世界農業遺産の認定を受けることができました。 これにより、日本の伝統的な農法や里山の価値が、国際的に認められたと言えます。 今後は私たち一人一人が、日本の伝統的な農法や里山の価値を理解し、それらの魅力を国内外に広めていくことが求められており、地域もまた積極的に発信しやすい環境が一つ整ったと言えます。 世界農業遺産認定地域は、全世界では24カ国、77地域がこの名誉ある認定を受けています。 日本国内では15地域に増加し、国内での認知も高まっております。 そんな認定地域を一つ一つ紹介していきたいと思います。 日本の伝統農業の魅力1:トキと共生する美しい風景 [新潟県/2011年認定] 美しい風景が広がる佐渡の里山には、金山の歴史が織り成す深い物語と、現代の農業技術と自然保護の取り組みが絡み合っています。 この地の棚田は、江戸時代から続く歴史を持ち、その風景は時代を超えて多くの人々を魅了してきました。 生態系で果たすトキの重要な役割 特筆すべきは、佐渡独自の「冬期湛水」という農法です。 この農法は、冬の間に水をため、春にはその水を利用して稲を植えるというものですが、これはただの農法としてとどまらず、その真の価値は「生きものをはぐくむ農法」としての側面にあります。 トキ:新潟県佐渡市の田んぼにて この方法により、トキという絶滅危惧種の鳥の生息環境が守られているのです。 この農法は、自然との共生を重視し、生態系の中で重要な役割を果たすトキの生息環境を守るとともに、農家の所得向上にも寄与しています。 農業に金山の歴史を絡めるストーリーを展開 佐渡市の高野宏一郎市長(当時)は、佐渡の金山で働く人々が食べるための稲が、この里山で栽培されていたことに着目し、金山の歴史と、それに関連する伝統的な農業の価値を中心にしたストーリーを形成しました。...
2023.09.13
シャインマスカットの栽培方法とは?よくあるトラブルの原因と対策も紹介!
目次 シャインマスカットの特徴 シャインマスカットの栽培方法 年間栽培スケジュール シャインマスカットの栽培のコツ まとめ シャインマスカットといえば、「種無しブドウ」として近年人気のフルーツですが、その正しい栽培方法を理解している人はあまり多くないのではないでしょうか。正しい栽培方法で育てなければ、味や見た目が悪くなったり、様々な病気にかかってしまったりしてしまいます。この記事では、シャインマスカットの正しい栽培方法とポイント、よくあるトラブルと対策について解説します。 シャインマスカットの特徴 まずはシャインマスカットの特徴や品種について紹介します。特徴を知ることで、シャインマスカットを食べてもらえる人の気持ちがわかり、大変な作業を続けるモチベーションの維持につながります。まずはシャインマスカットの基本的な特徴を理解しましょう。 シャインマスカットの品種 シャインマスカットは、「ブドウ安芸津21号」に「白南」を交配して2006年に作られました。ヨーロッパブドウの香りや食感の良さに加え、アメリカブドウの栽培のしやすさを兼ね備えた「皮ごと食べられるブドウ」です。 シャインマスカットの味の特徴 シャインマスカットはその名の通り、輝くような外観と甘さが特徴です。実は非常に甘く、ぶどうの中でも特に高い糖度を持っています。その甘みは独自の風味と共に、食べる人を魅了します。シャインマスカットのもう一つの特徴は、その薄くて食べやすい皮です。皮ごと食べても苦味が少なく、実の甘さが楽しめます。 シャインマスカットの食べ方 シャインマスカットは、新鮮なまま食べるのが一般的ですが、そのほかにもフルーツサラダ、ジュース、ワインなど、多くの料理や飲み物に使用されます。その多彩な用途は、料理や飲み物のバリエーションを広げます。売り物として育てる人は、最終的に食べられるのが様々な料理であることを意識して販売先や売り方を検討しましょう。 シャインマスカットの栽培方法 シャインマスカットを健康に育てるための栽培方法を紹介します。シャインマスカットを植え付けたら、以下のポイントを意識しましょう。 適切な場所の選定 シャインマスカットが元気に育つためには、日光をたくさん浴びることが必要です。日中に少なくとも6〜8時間の直射日光を受ける場所が理想的です。日陰があると実の甘さや成熟に悪影響を及ぼす可能性があるため、十分な陽光を確保しましょう。また、風通しの良い場所も選びましょう。風が通りやすい環境では害虫の発生を防ぎ、病気のリスクを低減させます。寒冷地域での栽培を考えている場合は、霜に注意し、温室栽培を検討することも重要です。 年間栽培スケジュール シャインマスカットの年間栽培スケジュールは下記のとおりです。 時期 やること 1月 剪定 2月 3月 4月 芽キズ 5月 芽かき 6月 ジベレリン処理・房切り・摘粒 7月 袋かけ・傘かけ 8月 収穫 9月 10月 11月 12月 剪定 このスケジュールからわかるように、シャインマスカットの栽培は収穫だけでなく、年間通して様々な作業があるため、比較的手間のかかる部類に入ります。栽培する前に年間でやることをしっかりと理解し、準備や他のスケジュールとのバッティングを確認しておきましょう。 土作り シャインマスカットを育てるための土としては、良好な排水能力を持つ土壌が好まれます。土壌検査を行い、pHレベルを確認しましょう。シャインマスカットに適している土のpHは「pH6.5〜7」が適切と言われています。これよりも低くなると土が酸性となり、葉っぱが黄色くなってきたり枯れたりします。必要に応じて苦土を加えるなどの土壌改良を行い、有機物質を添加して土壌の肥沃度を高めましょう。良好な土壌の状態を整えることで、シャインマスカットの根が健康に成長し、元気な実が育つようになります。 棚づくり シャインマスカットの栽培には、「ブドウ棚」と呼ばれる枝の形が必要になります。これは、日本のような雨の多い気候で病気に強いぶどうを育てるために必要な方法で、高い位置にシャインマスカットの実を付けさせることで、雨うちの反射によって濡れたり、虫がつきにくくなったり、風通しがよくなる効果があります。 また、棚の形によって「I型」「H型」「V型」などと呼ばれることがあります。広い土地でたくさん育てたい人にはH型がおすすめですが、それだけ芽かきやジベレリン処理、袋掛けなどの手間が増えるので、あまり手をかけられない場合にはI型やV型がおすすめです。植え付ける前にどんな棚の形にするか想定しておくことで、植え付けの場所を適切に選ぶことができます。棚を作るためには、それだけ支柱を立てる必要があるので、はじめに植える苗木を中心にして徐々に支柱を広げる計画を立てておきましょう。 植え付け シャインマスカットの植え付けは10月から3月に行いますが、寒さに弱い作物なので、寒い地域の場合は春の暖かくなってきた3月下旬に植えます。また、寒い地域では苗を藁で覆うなどの工夫をする場合もあります。...
2023.09.11
ブロッコリーの正しい栽培方法とは?特徴やトラブルと対策法も解説
目次 ブロッコリーの特徴 ブロッコリーの栽培方法 ブロッコリー栽培の注意点 まとめ ブロッコリーは栄養豊富で味も美味しく、年中スーパーで売られているなど、私たちの食生活には欠かせない野菜です。この記事では、ブロッコリーをこれから栽培しようとしている人や、ブロッコリー栽培でトラブルを抱えている人に向けて、正しい栽培方法やよくある注意点などを解説します。ブロッコリー栽培の正しい知識を身につけて、効率よく美味しいブロッコリーを育てましょう。 ブロッコリーの特徴 まずは、ブロッコリーがどんな野菜か説明します。なぜ「ブロッコリー」という名前なのか、どんな栄養が含まれていて、どんな料理に合うのかなど、食べる側の目線を理解することで、育てるモチベーションや考え方に影響するので、消費者の目線を大切にしましょう。 名前の由来 ブロッコリーは、キャベツの変種であり、カリフラワーの仲間でもあります。「ブロッコリー」という名前はイタリア語の「ブロッコ」から来ており、意味は「小枝」や「枝分かれ」です。 栄養素 ブロッコリーには、レモンやジャガイモよりもビタミンCが多く含まれています。さらに、ビタミンAへの変換が期待されるβ-カロテンや、ビタミンB2、カリウム、カルシウムもたっぷり。食物繊維も豊富で、消化促進や便秘解消にも役立つと言われています。 おすすめの調味方法 新鮮なブロッコリーは、鮮やかな緑色で、黄色い花弁が見えないものが最良です。茎もつぼみも美味しく食べることができます。熱湯に塩を加えてゆでる際は、弱火で10分程度が目安です。茎は2~4つに分け、つぼみは好みの大きさに分けてください。また、和風料理にも適しており、青く煮ると、おひたしや辛子和え、椀物の具材としても楽しめます。また、サラダや炒め物、グラタンにもピッタリです。 ブロッコリーの栽培方法 ここからは、ブロッコリーの栽培方法について説明します。育ちやすい環境や時期を理解し、それぞれの工程でどんな作業があるかを把握することで、事前準備や振り返りに生かすことが出来るので、しっかり理解しましょう。 ブロッコリーの育てやすい環境 ブロッコリーは寒さに強く、半日陰でも十分に育つ野菜です。特に、秋から冬にかけての家庭菜園に最適です。生育適温は15~20℃で、日当たりの良い場所が好ましいとされています。また、風通しが良い場所で育てることが病害虫を防ぐためにも重要です。 ブロッコリーの栽培時期 ブロッコリーの栽培時期は主に「春まき」と「夏まき」に分けられ、それぞれ下記のようなスケジュールになります。 月 春まき 夏まき 1 収穫 2 種まき 収穫 3 4 植え付け 5 収穫 6 収穫 7 種まき 8 植え付け 9 植え付け 10 11 収穫 12 収穫 「注意点」に詳しくは書いていますが、植え付けや種まきを早く行いすぎるとブロッコリーが様々な病気になってしまうので、これらの時期はしっかり守るようにしましょう。また、気温によっても成長速度が異なるので、育てる地域の気候に合わせて多少早く収穫するなど、臨機応変にスケジュールを修正することも重要です。初めて育てる場合には、基本的なスケジュールを守るように心がけましょう。 ブロッコリーの種まき 種まきは気温が安定している時期が最適です。ブロッコリーの種は、不織布などで覆って風通しの良い場所においておきましょう。種をまく深さは約1cm、種と種の間隔は約5cmが理想的です。種まきのコツは、「土の湿度を一定に保つこと」です。湿度を一定に保つためには、ミスト状の水を土に軽く吹きかけることが有効です。 土が乾燥すると、種が発芽しなくなる可能性があるので十分注意しましょう。また、種を植える前に土に十分な水をあげておく事も重要です。植えた後は土の表面にしか水があげられないので、しっかりと土の中に水を含ませておく事で水不足が解消でき、枯れを防ぐことが出来ます。...
2023.09.08
持続可能な農業の取り組み-2つの難問とSDGsが目指す未来
SDGs(持続可能な開発目標)が2015年に制定されて以来、地球上のさまざまな課題を解決するための共通の方針や目標が定められました。 そんな中注目されているのは、「持続可能な農業」への取り組みです。 これは、単に現代の食料ニーズを満たすだけでなく、未来の世代のために資源や環境を守る農業のあり方を示しています。 この概念は、単に食料を生産するだけでなく、環境的、経済的、社会的なバランスを取りながら農業を営むことを指し、「土地の持続的な利用」「農薬や肥料の適切な使用」「地域社会との協力」などが含まれ、これからの農業を考える時に、地球の資源を守りながら、効率的に作物を育て、収穫する方法を模索することは、次世代にとっても重要な課題になっております。 しかし現実には過度な農地の乱開発、過剰な農薬や肥料の使用により土地の質が低下し、農地が荒廃する事例が多数発生しています。 今回は持続可能な農業の取り組みについて、その魅力と重要性に焦点を当て、農業の未来を考察して行きたいと思います。 目次 持続可能な農業の取り組みへの流れと人口問題 持続可能な農業の取り組みへの難問①メガファーム化 持続可能な農業の取り組みへの難問②農薬や肥料の使用 持続可能な農業の取り組みへの新たな方向性①多様性 持続可能な農業の取り組みへの新たな方向性②コミュニティーと制度 SDGsと持続可能な農業への世界の取り組み まとめ 持続可能な農業の取り組みへの流れと人口問題 2022年11月15日、世界の人口は80億人を超えたということが国連から発表されました。 医療技術の進歩や食糧供給の安定、教育の普及など、多くの要因が絡み合って人口は増加の一途を辿りこのままだと2037年には90億人、2080年代にはピークとなる104億人に達すると予想されております。 人口増加に伴って食料の需要も増加しており、近年の農業の進化は「大規模な農場での生産」と「大量の化学肥料や農薬の使用」によって食の安全性や環境破壊といった問題が噴出し、地球の未来に対する懸念が広がっています。 持続可能な農業の取り組みへの難問①メガファーム化 企業や大きな組織が農家から農地を買い取って農作業を効率化させて利益を享受する「メガファーム化」が進められています。 農家の高齢化による後継者不足は日本農業が抱えている最大の課題と言われており、耕作放棄地が増加している現状は国に大きな損失をもたらしています。 そのため政府は、農地の流動化を促進するための法制度を整備してきましたが、真の生産性向上のためには、農地の面的集約が必要となり、後継者に恵まれない小さな農家は競争に敗れ、次々と農地が統合される傾向にあります。 この傾向は果たして日本の農業にとって、どのような未来がもたらされるのでしょうか? メガファーム化に進む理由 メガファームとは、大規模な経営を行っている農業法人のことを指します。 具体的な耕作面積の定義はないものの、一般的には「100ha以上の経営面積を持つ農業法人」とされており、農地の面的集約を行うことにより、農業の効率化と生産性の向上をもたらします。 さらに、大型農機の導入により生産量を増やすことが可能になると同時に、作業効率が向上し、面積当たりのコストを削減することができるため、経済的なメリットが魅力です。 その上、IT技術を活用したスマート農業の導入により、より一層の生産性の向上が期待されています。 メガファームのデメリット 日本の農地の多くは中山間地域に位置しているため、大規模農場の実現が難しい場合がありますが、そもそもメガファームを実施した場合、持続可能な農業の観点から考えると、大きなリスクを抱えていると言われています。 1. 豊かな土壌の喪失 実際、近年の森林破壊の主な原因として、大規模な商業農業が挙げられており、大規模な土地の耕作は土壌の健康を損ない持続不可能な農地にしてしまう可能性があります。 過去150年間で、高い生産性を持つ表層の土の多くが失われているというデータが示されており、持続可能な農業の実践と、自然との共生を目指す新しい農業の方向性が求められています。 2. 歩留(ぶど)まり問題 大規模農業は、効率的な生産を追求するために、作業労働時間や生産費用を削減することが可能です。 しかし、これが「量」の増加に繋がる一方で、農作物の「質」の低下を招く可能性があります。 消費者に提供する農産物の品質は、その農産物の価値を決定する重要な要素であり、品質が低下すれば、それに伴い歩留まり(全体に対する成果の割合)も低下する可能性が高まります。 つまり、大量に生産することができても、その生産物の品質が低ければ、結果的に利益を上げることが難しくなるのです。 3. 化石燃料の消費による温暖化を招く 大規模な産業農業は、機械を駆使して高い生産性を追求する一方で、化石燃料の消費が増え、温室効果ガスの排出が増加しています。 しかし、持続可能な農業のアプローチはエネルギーの効率的な利用を前提とし、生産過程でのエネルギー消費を削減する取り組みが進められています。 スマート・ファーミングの技術を取り入れることで、化石燃料の使用を減少させ、気候変動への影響を軽減しています。 4. 外敵要因の影響を受けやすい 大規模農業は、その規模の大きさゆえに、天候の変動に非常に敏感です。 特に、特定の小品目を大量に生産している場合、天候の変動や異常気象、例えば大型台風や病害虫の影響などの影響を大きく受けるリスクが高まります。 このようなリスクが現実となった場合、大量の農作物が全滅する可能性も考えられ、これは大きな経済的損失をもたらす恐れがあります。...
2023.08.24
農業の高齢化がもたらす影響〜2つのアングルから見えてくる課題とチャンス〜
目次 日本農業の高齢化の影響は?未来にもたらすと課題とチャンス 農業の高齢化の影響を防げるのか?次世代の活躍は未来への希望 農業の高齢化の影響を防ぐにはブランド化が鍵 農業の高齢化の波に変革が及ぼす影響とイノベーション まとめ・農業ビジネスが高齢化を克服するための課題と影響 日本の農業界は、高齢化の波に直面しており、農村の多くはその影響から過疎化に頭を悩ませており、後継者不足が大きな課題となっています。 その一方では農業ビジネスが話題になっており、法改正も進み、新規参入がしやすくなり、多くの若者や企業までもが参入するようになってきました。 この高齢化によって、就農人口の減少というマイナス面は確かにあるのですが、新たな可能性や次世代への希望が隠されているのかもしれません。 今回は、高齢化が農業に与える影響と、その中で次世代が担うべき役割について考察してみたいと思います。 日本農業の高齢化の影響は?未来にもたらすと課題とチャンス 日本の農業は、多くの経験豊富な高齢者に支えられてきました。彼らは長い年月をかけて培った技術や知識、そして土地との深い結びつきを持っています。 しかし、その一方で農村では、新しい技術やアイディアを取り入れる若手の力が求められています。高齢化が進む中、どのような課題やチャンスが生まれているのでしょうか。 課題1 継承の難しさ 多くの農村でも問題になっている後継者不足については、政府も数々の対策を行なってきましたが、未だに有効な解決策が見つかっておらず、ずいぶん前から指摘されていた問題にもかかわらず、一向に改善されていません。 その結果、個人で経営する「基幹的農業従事者」は減少を続けており、その数は2015年には175万7千人だったのが、2020年は約40万人減少し、136万3千人にまで減りました。5年間で22%減になります。 15年前の2005年には224万1千人の基幹的農業従事者がいたので、それと比べると39%減少し平均年齢も上がり続けてます。 そのため、伝統的な技術や知識を次世代に伝えることの難しさを感じている農家も少なくありません。 とりわけ地方にある小規模な農家では、子供たちが都市部へと移住し、農業を継ぐ者がいないという現状が目立っています。 このような状況が続くと、日本の伝統的な農業や地域の特色を持った農産物が失われる恐れがあります。農家の減少が起こる原因は年々離農する一方、新規就農者が期待値を下回っていることが指摘されています。 離農者の数が増えるのは自然なこと? 就農人口が2015年から5年間で約40万人減少しているというデータは、産業構造の変化によって機械化が起こり、人手が必要無くなったことに他ならず、むしろ減るのが当然で自然な流れであると見る人もいます。 1960年には約1200万人の農業従事者がいました。 当時は耕運機が普及しておらず、牛馬を使って耕していたし、ほとんどの作業を手作業で行っていたのです。 現在は機械化が進み、特に田植えの工程では労働生産性が大幅に上がっています。 そのため、農業従事者が減少して他の産業に移るのは自然な流れであるという指摘もあります。 課題2 高齢化による離農と新規就農者の定着 新規就農者が生まれても、離農者の数が上回っている現状がそのままでは、農業の担い手は減る一方という現状は変わりません。 また、それによって高齢化が進み、農作業の負担が増大し、重労働となる一部の農業は、高齢者には難しく、不可能になるため、その結果、生産量の減少や品質の低下への懸念が生じ、また休耕田の増加も無視できません。 ただせっかく新規に就農したとしても、農業経営が軌道に乗らなかったり、地域に馴染めず、数年で農業をやめるケースも少なくありません。 新規就農者数を確保し、長期で続けられるよう地域全体で新規就農者をサポートしつつ、コミュニティにも馴染みやすい環境づくりに努めることが重要です。 チャンス1 新しい技術の導入 農村で高齢化が進む一方で、新しい農業技術やシステムの導入は、農業の新たな可 能性を秘めています。 老舗メーカーから新進気鋭のベンチャーまで、多くの企業から優れた商品やサービスが続々と開発されており、 これらは担い手の減少にも対応し、適切な栽培管理による高品質化や収量増も期待できるため、作業の一部分からでも導入を検討するとよいとされています。 話題のドローンを使用した農薬の散布や、アシストスーツによる体への負担軽減、トラクターの自動操舵など、少ない人数や負担で、作物をより多く栽培するための技術開発は、日進月歩で進んでいます。 またAIを使った自動水管理システムによる給排水の制御、IoT:Internet of Things(モノのインターネット)など、先端技術を取り入れた農作業の自動化及び効率化を推し進めた、新たな農業技術「スマート農業」を導入し、収穫の最適化や農業の省力化を実現するなど、テクノロジーの進化は農業の効率化や生産性の向上に大きく寄与しています。 チャンス2 伝統と革新で農業の未来を変える? さらに、次世代の農家や若手研究者たちが、新しい技術やアイディアを持ち込むことで、伝統的な農業の方法に革命をもたらす可能性があります。 例えば、都市部での縦型農業や、環境に優しい持続可能な農業方法の導入など、新しいアイディアが農業界に新しい風を吹き込んでいます。 このような新しい技術やアイディアの導入は、高齢化が進む中での農業の持続可能性を高めるだけでなく、新しい市場やビジネスチャンスを生み出す可能性も秘めています。 総じて、高齢化がもたらす農業の現状は、多くの課題を抱えつつも、新しいチャンスや可能性に満ちています。伝統と革新が融合することで、日本の農業は新たなステージへと進化していくことでしょう。 農業の高齢化の影響を防げるのか?次世代の活躍は未来への希望 日本の農業は、高齢化の影響を受けつつも、次世代が担う新しい動きや取り組みが増えてきました。 若い世代が農業に参入することで、新しい価値観や技術、そしてビジョンが生まれています。 次世代が担う農業の未来には、どのような展望が待っているのでしょうか。...
2023.08.18
ドローン農薬散布5つのデメリット!圃場の救世主が示す未来とは?
目次 ドローン農薬散布のメリット ドローン農薬散布のデメリット ドローンのメリットが無人ヘリとの比較で見えてくる まとめ 日本の農業界は高齢化が進む中、後継者不足や労働力の減少が深刻な問題となっています。 テクノロジーの進化により、農業に従事する人たちの課題に対する新しい解決策が登場しており、ドローンによる農薬散布はその代表例と言えるかもしれません。 しかし、新しい技術の導入には必ず課題が伴います。 この記事ではドローンが農業の生産性向上や労働力不足の解消にどのように貢献しているのか?そして突きつけられた課題は何なのかを考えてみたいと思います。 ドローン農薬散布のメリット 普段は人通りも少ない田舎の田んぼに作業着をきた農夫が6~7人が見守る中、一段とモーター音が高まると、やがて悠々と機体が浮上し、ヘルメットを被った若い二人が連携をとりながら無線で合図を送り合いつつ農薬散布する様子は、未来の農業の姿をありありと見せつけられ、大変頼もしく映りました。 まずはドローンを使った農薬散布のメリットを見てみましょう。 メリット1:効率的な散布 従来の農薬散布方法と比較してドローンは時速15kmで幅4mほどの散布が可能であるため、非常に高い効率性を持っています。 例えば、従来の手作業や動力噴霧器を使用した方法では、一般的に1ha(ヘクタール)の散布に1.5時間以上かかっていました。 しかし、ドローンを使用することで、その時間を30分弱に短縮することが可能になりました。 傾斜地の狭い圃場でも作業がしやすく、驚くべきことに10a(アール)の広さなら、ものの1分程度の飛行で散布を終えることができるのです。 また圃場間をスムーズに移動できるため、作業時間の大幅短縮につながり、生産性の向上にも貢献することができます。 メリット2:健康被害のない農薬散布 これまでは農業従事者自らの手で農薬を散布していましたが、ドローンを使うことにより、農薬の健康被害の心配を払拭してくれることになりました。 これは何物にも代え難いメリットになると思います。 メリット3:高い薬剤効果が得られる 農薬散布が急速に普及している背景には、その高い薬剤効果が挙げられます。 一定のスピードで、一定の高さから均等に農薬を散布することができるドローンは、必要な場所に必要な量を正確に散布させることができるので散布のムラを少なくし、圃場全体をカバーすることができます。 これにより従来の散布方法と比較して、ドローンは効率よく散布でき、薬剤の高い効果を発揮するのです。 メリット4:精密な散布が可能 ドローンは、GPSやセンサー技術を活用することで、正確で精密な散布を行うことが可能になりました。 これにより必要な場所に必要な分量の農薬を集中的に散布することも可能となり、無駄な散布を減少させることができるようになり、土壌や水源に農薬が流出するリスクを減少させることができます。 これにより、環境保護と農業の持続可能性の向上にも寄与することができます。 メリット5:薬剤の微粒化による効果の向上 一般的にドローンで散布する場合は微粒化された農薬で葉面に付着しやすく、薬品の効果を長期にわたって持続させることができます。 薬剤の微粒化は同時に作物の細胞に浸透する効果もあり、防虫効果も高まります。 メリット6:作物の品質向上とその経済的効果 ドローンによるによる精密な農薬散布は作物の品質向上させ、それが販売価格を向上させ、収益の増加につながることが期待されています。 実際にこのようにしてドローンでの散布を導入した農家からの感想として、圃場で採れたお米のねばりや食感など、品質の向上が見られたとの報告が寄せられてます。 農業従事者からすると、これらの例はドローン導入の最も大きなメリットと言えます。 また、病病害虫発生を抑止することで収穫量が増加させる可能性を含んでおり、ドローンの導入による初期投資を、さらに早期に回収することを見込んでます。 ドローン農薬散布のデメリット 高性能なドローンを導入するにあたって、一つ間違えると大事故につながることから、導入には大きなハードルが立ちはだかります。 実際に導入するにあたって、クリアすべき点について考察していきたいと思います。 デメリット1:ドローン導入に必要な初期投資金額は? まず、農業用ドローンの導入に必要な初期投資は、今現在大体200~300万円程度とされており、ドローンの性能や機能によってその額は変動します。 高性能なものや、大規模な農地に適したものは、さらに高額になることもあり、この初期投資にかかる負担は、多くの農家にとって悩みの種になることでしょう。 さらに、頭が痛いのは、ドローンには保険代や機体のメンテナンスや部品の交換、ソフトウェアのアップデートなどの年次点検費用など、決して安くない維持費がかかるということです。 その額は一般的には年間で約20万円程度が必要とされており、さらに故障や事故のリスクも高く、それらが発生した場合の修理費用も考慮するとかなりの出費を覚悟する必要があります。 国や自治体の補助金制度を活用する 近年、農業の技術革新を推進するための補助金が増えてきており、ドローンの導入に関しても、一定の補助が受けられる場合があります。 例えば、令和5年8月25日(金曜日)締め切りで3次募集を始めたの『スマート農業機械等導入支援』では、補助率2分の一で、補助上限額は1500万円となります。 これらを利用することにより、初期投資の負担を大きく軽減することが可能になります。 デメリット2:ドローンの空中散布に必要な操縦訓練...
2023.07.31
トラクターやコンバイン、草刈り機など、農機具レンタルを開始!特徴や料金
はじめに のうき屋(株式会社アグリステージ)は、農業をサポートするために新たに農機具レンタルサービスを提供することをお知らせいたします。農業機械の高価な購入費用やメンテナンスの手間を気にすることなく、必要な時に必要な機械を手軽に利用できるように、トラクターやコンバインはもちろん、フレールモアや畦塗り機など幅広いラインナップの農機具をレンタル提供いたします。 1.のうき屋の農機具レンタルの特徴 のうき屋の農機具レンタルサービスをご紹介させていただきます。 ①多彩な機種とサイズの農機具 農業のニーズに合わせて、さまざまな機種とサイズの農機具を取り揃えています。トラクター、コンバイン、田植え機、耕うん機、草刈り機など、幅広い機械をレンタル提供しております。また、必要応じて、畦塗り機やフレールモア等、トラクターとセットでのレンタルも可能です。豊富な在庫を保有しているので、幅広いお客様のニーズにお応えします。 ②最新の農業技術を取り入れた機械 実演機クラスの新しい農機具、GPS付である最新の農機具をレンタルすることができます。効率的な作業や省力化を実現するための最新テクノロジーを取り入れた農機具をご利用いただけます。 2.利用手続きと料金体系: のうき屋の農機具レンタルを利用するには、以下の手順をご確認ください。 ①お申し込み ご希望の農機具のレンタルには、事前のお申し込みが必要です。ウェブサイトや直接お問い合わせ窓口からお申し込みいただけます。ご希望のレンタル期間や機種、数台の選択肢をお知らせください。 ②レンタル契約 お申し込み後、レンタル契約を締結します。契約内容や料金について、双方の合意を確認します。また、レンタル農機具の注意事項についてもご案内いたします。※基本的には操作方法等の説明はありません。 ③配送・お受け取り ご希望に応じて、レンタル機械を店舗で直接お受け取りいただくか、または指定場所への配送をご利用いただけます。ご要望に合わせた柔軟な対応をいたします。配送の場合、別途配送料金が必要です ④返却 レンタル期間の終了後は、お借りいただいた機械を返却していただきます。 ・燃料は必ず満タンにして返却 ・返却後、故障や傷等の確認させていただきます。貸出し期間中におけるレンタル機の破損・故障は、お客様のご負担となります。 3.料金体系 のうき屋の農機具レンタルの料金体系は以下の要素から構成されます。農機具の種類や時期、状態等により料金は変動しますので、事前に「のうき屋オンラインストア」よりご確認ください。 ①レンタル期間 レンタル期間の長さに応じて料金が設定されます。一般的には日数や週数、月数などでのレンタルとなります。また、使用時間によっても変動します。 ②機械の種類とサイズ レンタルする機械の種類とサイズによって料金が異なります。大型機械や特殊な機械ほど料金が高くなる場合があります。また、新しい年式や農機具の状態に応じても異なります。 ③オプション料金 特定のオプションやアクセサリーの利用がある場合には、追加料金が発生することがあります。オプションの詳細については、お問い合わせください。 ④レンタル農機具一覧 のうき屋レンタル農機具の一例をご紹介します。※在庫などにより常に変動します。 レンタルトラクター クボタKL27R クボタMZ65 クボタGB150 レンタルコンバイン ヤンマーGC329 クボタER329 イセキHFC330...
2023.07.25
環境に優しい無農薬米作りの手引き
環境に優しい無農薬米作りの手引きでは、無農薬米栽培方法やその魅力を詳しく解説。土づくりや品種選定、適切な肥料管理など具体的な技術情報も掲載しています。無農薬米栽培の成功事例や農家の声も紹介。
2023.07.05
米農家必見!生産者向けのお米の品種10選
目次 はじめに 品種別収穫量割合 生産者におすすめのお米の品種 まとめ 中古農機具を活用しましょう! はじめに これからお米を作ることを考えていますか?それともすでにお米の生産者で、新たな品種に挑戦したいと思っていますか?どちらの場合でも、お米の品種選びは重要なステップです。なぜなら、選んだ品種はあなたの収穫量、収益、さらには消費者の満足度に大きな影響を与えるからです。 お米の品種は数多く存在し、それぞれに独特の特性と利点があります。一部の品種は特定の気候や土壌条件でよく育ち、他の品種はその美味しさや食感で人気があります。そして、ある品種は収穫量が多く、生産者にとって収益性が高いというメリットがあります。 この記事では、生産者向けの、おすすめのお米の品種を10種類紹介します。それぞれの品種の特性、利点、そして生産者にとってのメリットを詳しく解説します。これらの情報を参考に、あなたの状況に最適な品種を見つけてください。 品種別収穫量割合 少し古い統計データになりますが、参考までに、2009年の水稲品種別の収穫量を掲載しておきます。 平成21年産水稲の全国品種別収穫量割合 収穫量順位 品種 収穫量(トン) 全国 水稲計 8466000 1 コシヒカリ 3094000 2 ひとめぼれ 842700 3 ヒノヒカリ 805300 4 あきたこまち 656700 5 はえぬき 258400 その他 2808900 生産者におすすめのお米の品種 1.コシヒカリ お米と言えば、まず思い浮かぶのが、「コシヒカリ」。日本で最も人気のあるお米の品種です。その理由は何でしょうか? それは、その美味しさと食感にあります。コシヒカリは粘り気があり、甘みが強く、口当たりが良いと評価されています。一口食べれば、その美味しさがすぐにわかります。 生産者としては、コシヒカリの人気と需要の高さが魅力です。多くの人々がコシヒカリを求めているため、生産者としては安定した市場を見込むことができます。コシヒカリを栽培することで、安定した収入を得ることが可能です。 一方で、コシヒカリは栽培が難しいとも言われています。栽培には適切な知識と技術が必要です。しかし、その努力は美味しいお米を生産し、消費者からの高い評価を得ることで報われます。 2.あきたこまち 「あきたこまち」は、日本で非常に人気のある品種で、特に東北地方でよく育てられています。あきたこまちの特徴は何と言ってもその小粒で、それが生み出す独特の甘さと香りです。一度食べたら忘れられないその風味は、多くの人々を魅了しています。 さらに、あきたこまちには耐寒性があります。これは寒冷地での栽培に適しているということを意味します。寒さに強いこの品種は、厳しい冬を乗り越えてしっかりと育ちます。 生産者の皆さんにとって、あきたこまちは非常に魅力的な品種です。その美味しさと耐寒性は、安定した収穫と高い市場価値を約束します。あきたこまちを選べば、美味しいお米を求める消費者のニーズを満たすことができますし、寒冷地でも安心して栽培を進めることができます。 3.ひとめぼれ 「ひとめぼれ」は北海道で開発されたお米の品種で、寒冷地でもしっかりと育ちます。この品種の特徴は大粒で、その美味しさは特筆すべきものがあります。特に、冷めてもその美味しさが持続する点がユニークです。これは、おにぎりやお弁当に使うお米として最適な選択肢となります。 さらに、ひとめぼれは収穫量が多いため、生産者にとっては収益性が高い品種となります。多くのお米を収穫できるということは、より多くの利益を得られる可能性があるということです。また、その美味しさと収穫量の多さから、消費者の間での需要も高いです。 ひとめぼれは、その美味しさと収穫の多さから、生産者にとって魅力的な選択肢となるでしょう。寒冷地での生産に適しているため、特に北海道や東北地方の生産者におすすめです。...
2023.06.13
稼げる農家の年収~日本の農業所得の実態
目次 はじめに 農家の平均年収 稼げる農家の年収 高収益を得るためには? まとめ 1. はじめに あなたが新しいキャリアパスを検討していて、農家としての生活を真剣に考えているなら、行き先を正しく選択するための重要な情報が必要です。農業は、自然と共に生き、自分の食料を自給自足する、あるいは他人に提供するという基本的な人間のニーズに応える業界です。しかし、安易に農業を始めると、経済的困難に直面する可能性があります。 この記事では、就農に興味を持つ人々が、新しいキャリア選択についてより深く理解できるように、農家の年収について掘り下げてみます。日本全体の平均的な農家の収入から、特定の農産物や地域に特化した場合の年収まで、さまざまな角度から見ていきます。 2. 農家の平均年収 日本全体の農業収入を見てみましょう。令和3年の農林水産統計によると、農業経営体全体の粗収益は平均で1,076.9万円となっています。この数字は、売上全体を表しており、農作物の販売や補助金など、農家が得たすべての収入を含んでいます。 しかし、農作物を生産するためにかかる経費を考慮すると、実際の手取り収入は大きく異なります。経営費にあたる農業経営費は平均で951.5万円。これを粗収益から差し引いた実質的な農業所得は平均で125.4万円となります。 ただし、これらの数字は全ての農業経営体を一律にカバーしているため、専業農家と兼業農家、大規模農家と小規模農家など、農業の規模や形態によって収入は大きく異なります。 3. 稼げる農家の年収 一般的な農家の平均年収は125万円といわれていますが、稼げる農家はどれくらいの年収を得ているのでしょうか。その答えは、「農業をどこで、どのように行うか」に大きく依存します。具体的な例として、北海道の農業収入を見てみましょう。 ホクレン農業協同組合連合会によると、平成27年度の北海道の1経営体あたりの農業所得は、種類によって大きく異なります。水田農業では平均601万円、畑作では1,174万円、酪農ではなんと1,613万円となっています。 さらに、付加価値の高い農産物を生産することによって、所得を大きく増やすことも可能です。例えば、高級レストラン向けの特別な野菜を少量生産したり、特殊な製法で糖度の高いトマトを生産し、高単価で販売することもできます。 また、インターネットを通じて生産者と消費者が直接つながるサービスも増えており、販売戦略によって農業を儲かる仕事にする可能性が高まっています。 4. 高収益を得るためには? 農業を行う場所や経営方針だけでなく、具体的な稼ぎ方も重要な要素です。以下に、農業で高収入を得るための戦略を具体的に記してみます。 一般的な野菜や果物よりも、特別な品種や有機物、ブランド作物など、付加価値の高い製品を生産することで、より高い価格で販売することが可能です。 個人経営のレストランや特定の顧客と直接契約を結び、その顧客のニーズに応じた特別な農産物を生産することで、高い収益を得ることができます。 近年はインターネットを通じて生産者と消費者が直接つながるサービスが増えています。これにより、中間業者を介さずに農産物を消費者に直接販売し、より高い利益を得ることが可能になりました。 これらの戦略は、一部の農家が実践して成功している例です。個々の農家にとって最適な戦略は、その地域の条件、農家の能力や資源、そして市場の需要によります。 5. まとめ この記事では新たなキャリアとして農業を考えている人に向けて、農家の年収について詳しく説明しました。一般的な農家の平均年収は125.4万円ですが、実際の収入は農業の規模や形態により大きく異なります。北海道の一部の農家では、特定の農産物の生産に特化することで年収が大幅に増加しています。例えば、水田農業では平均601万円、畑作では1,174万円、酪農ではなんと1,613万円の年収を得ています。また、特殊な製法で高級野菜を生産したり、インターネットを利用した直販戦略を用いることで、より高い利益を得ることが可能です。成功するためには、地域の条件、農家の能力や資源、市場の需要を考慮した戦略が必要となります。 この記事の監修者 田中 和男 卒業後、地元のJAに就職し30年以上農機センターで勤務。 定年退職後、自ら中古農機事業を立ち上げて地元を中心に販売・買取やレンタルを行う。 農業機械1級整備士の資格あり。 自らも兼業農家として実家の農業を50年近くやっています。
2023.05.31
スマート農業って?メリット・デメリットと今後の課題
目次 スマート農業とは? スマート農業の目的 スマート農業が注目される背景 スマート農業の将来性 スマート農業の導入のメリット スマート農業の導入の課題 スマート農業を支援してくれるサービス スマート農業を支援してくれる企業 1. スマート農業とは? スマート農業とは、情報通信技術(ICT)やAI(人工知能)などの先端技術を活用し、農業生産の効率化や高品質化を図る新しい形の農業のことを指します。具体的には、ドローンによる作物のモニタリングやAIによる生育予測、自動化ロボットによる収穫など、テクノロジーの力を最大限に活用しています。たとえるなら、スマートフォンが私たちの生活に革新をもたらしたように、スマート農業も農業の世界に大きな変革をもたらすことを目指しています。 2. スマート農業の目的 スマート農業の主な目的は、生産性の向上と農作物の品質向上を同時に達成することです。これは、日本の農業が直面しているいくつかの課題、例えば労働力不足、高齢化、生産コストの上昇などを解決するための重要な手段となっています。さらに、スマート農業は、環境への配慮や持続可能な農業生産を可能にするという点でも大きな期待が寄せられています。 3. スマート農業が注目される背景 スマート農業が注目される背景には、グローバルな人口増加と食糧需給のバランスを考えると、より多くの食糧を効率よく、かつ持続可能な方法で生産する必要があるという課題があります。さらに、気候変動や天候の不安定さも農業の大きな課題となっており、それらを乗り越えるためには、ICTやAIのような新しい技術を活用した新たな農業の形が求められています。例えば、AIを使った天候予測は、天候の変動に対応するための新しい農作物の管理方法を提供することができます。 4. スマート農業の将来性 スマート農業は、現在はまだ発展途上の段階にありますが、その将来性は非常に大きいと言われています。テクノロジーの進化に伴い、より精密な農業、環境に配慮した新しい栽培技術、より高度な監視システムといった先進的なアプローチが開発されつつあります。 インターネット・オブ・シングス(IoT)の技術は、農場の遠隔監視や水供給の自動化など、農作業の正確さと便利さを向上させるための重要なツールとなっています。IoTセンサーは、土壌の温度や湿度を測定し、植物や家畜の追跡を行うなど、さまざまな活動を行います。また、IoT技術とドローン、ロボット、コンピュータ画像処理を組み合わせた革新的なセンサーソリューションが開発されており、農作業の敏捷性、精度、精密さを高めています。 また、農業ロボットも大いに活用されています。これらのロボットは、果物の収穫や種まき、除草など、農場での反復的なタスクを自動化します。農業ロボットによって、農家は全体的な生産性を向上させることに集中することができ、遅い農作業や人間によるミスを心配する必要がありません。 AIの導入により、農家は畑の状態についてリアルタイムの情報を得ることができ、より積極的に対応することができます。AIは天候データ、収穫量、価格の予測などの予測的な洞察を提供し、農家が情報に基づいた意思決定を行うのを支援します。また、AIと機械学習(ML)アルゴリズムは、植物や家畜の病気の早期発見と対策を自動化します。 さらに、ドローンは農場の生産性を向上させ、コストを節約するための有効な手段となっています。ドローンはカメラを搭載しており、遠くの農地を航空撮影し、肥料や水、種、農薬の最適な使用を促進します。家畜の追跡や「ジオフェンシング」(特定の地理的範囲内で動物の動きを制限する技術)にも使用されます。 5. スマート農業の導入のメリット 生産性の向上:スマート農業技術は、作業の自動化と最適化により、農業の生産性を大幅に向上させます。例えば、IoTデバイスやAIは、農場の状況をリアルタイムでモニタリングし、それに基づいて適切に対応できるようになります。 効率性の向上:スマート農業技術は、作業の自動化と最適化により、農業の効率性を大幅に向上させます。例えば、農業ロボットは、作物の収穫や植付けなどの時間と労力を必要とするタスクを自動化します。 資源の最適化:スマート農業技術は、農業のリソースを最適に利用します。例えば、ドローンは、肥料、水、種、農薬の適用を最適化するためのデータを収集します。 持続可能性の向上:スマート農業は、資源の最適な利用と環境への影響の最小化を通じて、農業の持続可能性を向上させます。 リスクの低減:スマート農業技術は、リアルタイムのデータと予測に基づいて意思決定を行うことで、農業のリスクを低減します。例えば、AIとMLは、植物や家畜の病気を早期に検出し、適切な対策を施すことを可能にします。 このように、スマート農業は、農業の効率性、生産性、持続可能性を大幅に向上させ、リスクを低減することができます。これらは、今後の農業の発展においてとても重要です。 6. スマート農業の導入の課題 技術的な課題:スマート農業技術の導入と利用は、一定レベルの技術的な知識とスキルを必要とします。新しい技術に慣れるのに時間がかかる場合や、専門家の技術サポートが必要となる場合があります。 コスト:スマート農業技術の導入は、初期投資として高額なコストがかかる場合があります。特に小規模な農場にとって、大きな負担となる可能性があります。 データセキュリティとプライバシー:スマート農業技術は、大量のデータを収集、分析、共有します。これは、データセキュリティとプライバシーの問題を引き起こす可能性があります。 インフラの制約:特に農村地域では、インターネット接続や電力供給などの基本的なインフラが不十分で、スマート農業技術の導入と運用を制限する可能性があります。 このような課題を解決するためには、適切な教育と訓練、財政的な支援、データセキュリティとプライバシーの保護、そして基本的なインフラの強化が必要となります。 7. スマート農業を支援してくれるサービス e-kakashi https://www.e-kakashi.com/ SoftBankによって提供されている農業AIブレーンです。2015年から提供が開始され、2021年には大幅なリニューアルが行われました。「e-kakashi」は、IoTセンサーを活用して田畑やビニールハウスなど屋内外の農場から環境データを収集し、植物科学の知見を取り入れたAIで分析。その結果をもとに最適な栽培方法を提案し、農業従事者を支援するサービスです。これは、人手不足が深刻化している農業現場での課題解決を目指し、農作業の効率化や生産量・品質の向上、技術継承などを実現するためのものです。 リニューアルされた「e-kakashi」は完全独立駆動式で、端末にソーラーパネルとニッケル水素電池を搭載しています。これにより、電源の有無に左右されずに任意の場所に端末を設置し、農場の環境データの収集が可能になりました。また、最適な栽培方法の提案や環境データの分析、各種データ管理などを行う4種類のアプリが新たに提供され、利用者はスマートフォンやパソコンでこれらのデータを簡単に確認できます。 価格については、端末代は税抜きで99,800円(税込みで109,780円)、接続料は税抜きで980円/月(税込みで1,078円/月)、そしてクラウド利用料が必要です。なお、農作物や栽培方法によっては、端末に加えて温湿度や二酸化炭素濃度などを計測するセンサーの購入が必要となる場合があります。 「e-kakashi」は国内外での使用を見据えており、海外では関連機関と連携し、持続可能な農業の実現に向けた研究や実証実験、社会実装を推進する取り組みも行っています。 アグリマルチセンシングSaaS 圃場管理クラウド...
2023.05.30
農業新規参入!脱サラ農業への道のり
目次 脱サラ農業への一歩 脱サラ農業のリアル 脱サラ農業への道のり 農業の基本とテクニック 脱サラ農業を支える経済的側面 農業ライフスタイル 脱サラ農業の事例紹介 脱サラ農業と社会・環境 1. 脱サラ農業への一歩 なぜ今、脱サラ農業が注目されているのか? 現代社会において、都市部で働く人々の中には、ストレスやワークライフバランスの課題を抱える方々が増えています。そのような中で、自然と触れ合いながら暮らす農業の魅力が再評価されています。脱サラして就農すること(=脱サラ農業)は、ストレスから解放され、自分の手で食べ物を作り、自然と共に生活することができる新たな選択肢として注目されています。 脱サラ農業の現状~新規就農者の数とその背景 近年、脱サラ農業に挑戦する新規就農者の数が増加しています。これには、政府や地方自治体の支援策が一因となっています。補助金や助成金の活用、農業研修の提供、土地の貸与などの支援策が用意されており、新規就農者の増加につながっています。 農業という選択~どのような人々が脱サラ農業に挑むのか 脱サラ農業に挑む人々は、様々な背景を持った人々です。例えば、都市部で長年働いたが農業への憧れを抱いていた人々や、家族と共に自然に囲まれた環境で子育てをしたいと考える若い世代などが挑戦しています。また、農業の技術や知識を持っていない初心者でも、熱意や学ぶ意欲があれば取り組むことができます。 2. 脱サラ農業のリアル 農業のメリットとデメリット 脱サラ農業には、さまざまなメリットがあります。自然と触れ合いながら働くことで、ストレス解消やリフレッシュ効果が期待できます。また、自分の手で作物を育て、収穫する喜びや食べ物の安全性への関心を満たすことができます。 一方で、デメリットもあります。農業は季節や天候に左右されるため、収入の安定性や労働の厳しさが課題となることがあります。 農業収入と種類別年収の現実 農業における収入は、種類や経営規模によって異なります。例えば、果樹や畜産などの特定の分野では、高い収入を得ることができる場合もあります。また、地域や需要に応じたマーケティング戦略を展開することで、収入を増やすことができるでしょう。しかし、農業の収入は必ずしも安定しておらず、努力や経営スキルの向上が求められます。 マイナビ農業のページを参考にまとめると、 令和3年の農林水産統計によると、農業経営体全体の粗収益は平均で1,076.9万円でした。ただし、実際に手元に残る所得(経費を引いた後の収入)は平均で125.4万円でした。これは、粗収益から農業経営費(農具や肥料などの購入費用)を差し引いた結果です。 儲かる農家の収入は、一般的な農家のそれとは大きく異なる場合があります。たとえば、北海道の農業経営体は全国の平均値と比べて大きな所得を得ています。具体的には、水田、畑作、酪農の農業所得はそれぞれ390万円、788万円、1,429万円です。 また、収益性の高い作物を選択することも重要です。少ない面積でも高付加価値の農産物を生産すれば、高所得が見込めます。例えば、個人経営のレストランと直接契約を結び、求められる野菜を多品種少量生産する、あるいは特殊な製法で糖度の高いトマトを生産して高単価で販売するなどの方法があります。 自営農家と雇用就農者では年収が異なります。自営農家は農家であり経営者でもあり、農業所得は平均で433.5万円でした。これは、令和3年の給与所得者の平均給与443万円と比較すると、会社員と同程度の収入を得ることが可能です。一方、法人などに雇用されて農業を営む雇用就農者の年収は平均で約344万円で、自営農家の農業所得と比べて90万円もの差額があります。 脱サラ農業で後悔しないために知っておくべきこと 農業に挑戦する前に、後悔を避けるために知っておくべきポイントがあります。まず、自分の適性や意欲を確認し、農業への情熱が持続するか考えることが重要です。また、事前の準備や勉強を怠らず、農業の基本知識や技術を身につけることも大切です。さらに、リスクを想定し、適切な経営計画や財務管理を行うことで、後悔を防ぐことができます。 3. 脱サラ農業への道のり 農業を始める前の準備と必要知識 農業を始める前に、十分な準備と必要な知識の習得が必要です。まずは、基本的な知識を身につけることから始めましょう。農作物の育て方や畜産の基礎知識、土壌管理や農業機械の使い方など、農業に必要なスキルやテクニックを学ぶことが重要です。また、地域の気候や土壌条件に合わせた栽培方法を学ぶことも大切です。 準備段階では、経営計画の作成や事業計画書の作成が必要です。これには、資金の調達方法や土地の確保、必要な機材や施設の導入計画などを含めることが重要です。また、地域の農業関連団体や専門機関からのサポートを受けることもおすすめです。 農業体験~実践に挑む前の一歩 脱サラする前に、農業体験を行うことをおすすめします。実際の農場で農作業を体験し、農業の現場の雰囲気や労働環境を体感することができます。また、農機具・農業機械の使い方などの農業技術や作業手順を学ぶ機会としても活用できます。 農業体験を通じて、農業のリアルな一面や自身の適性を確かめることができます。また、農業関係者との交流や情報収集の場としても役立ちます。体験を通じて得た知識や経験は、実際に脱サラ農業に取り組む際に役立つでしょう。 脱サラ農業の成功を叶えるためのポイント 脱サラ農業を成功させるためには、いくつかのポイントがあります。まずは、継続的な学びと成長の姿勢を持つことが重要です。農業は常に変化する環境で行われるため、最新の技術や知識を積極的に取り入れることが必要です。 また、マーケットや消費者のニーズに合わせた生産計画や販売戦略を立てることも重要です。市場調査や需要予測を行い、自身の農産物やサービスの競争力を高める努力をしましょう。さらに、地域の農業関係者やコミュニティとの協力やネットワーキングも成功に欠かせません。成功例を参考にしながら、自身の経験と情熱を活かし、脱サラ農業の道を歩んでいきましょう。 4. 農業の基本とテクニック 農業に必要な知識とスキル 脱サラ農業を成功させるためには、農業に関する基本的な知識とスキルが必要です。例えば、作物の栽培技術、土壌管理、害虫・病気の防除方法などの農業の基本知識を身につけることが重要です。また、農機具・機械の使い方や農業経営の基礎知識も必要です。 さらに、農業には計画性や組織力、問題解決能力なども求められます。農業経営は季節や天候に左右されるため、リスク管理や適切な計画立案が必要です。また、労働力や資金の管理、マーケティング戦略の立案なども重要なスキルとなります。 農業に役立つ具体的な技術・ノウハウ紹介 農業にはさまざまな技術やノウハウが存在します。例えば、作物の育成においては、適切な種子の選定や種まき、栄養管理、水やりの方法などが重要です。また、害虫や病気の防除には、生物農薬の活用や適切な防除タイミングの把握が必要です。 さらに、効率的な農業経営を目指すためには、農機具・農業機械の選定と適切な使い方、労働力の管理や作業の効率化なども重要な要素です。これらの具体的な技術やノウハウを学び、実践することで、生産性や品質の向上を図ることができます。...
2023.05.25
中古トラクターの魅力を徹底解説!購入前に知っておくべきポイント
中古トラクターは、新品より安くて性能も良いものが多くあります。メーカーや種類、コンディションなどをチェックして自分に合ったものを選びましょう。中古トラクターはコストパフォーマンスに優れた選択肢です。